憂鬱

ロックバンド、小説、日常などについて、脈絡なく

わたし、怒っています。Tom Meighanとそのファンへ

  でかい声が出てしまった。

Tom Meighan - Club Foot Live - Leicester 2022 - YouTube

この動画に朝から情緒をぐちゃぐちゃにされた。いろいろな感情があるのだが、とりあえずいちばん大きいのは怒りだ。怒っています。

 

  これがどういう状況でなぜぼくが怒っているのかかんたんに説明する。まずこの「Club Foot」という曲はKasabianというバンドの曲で、トム・ミーガンはそのKasabianの元ボーカルである。2020年に彼は暴力事件を起こしたことによってバンドをやめた。で、ここがぼくのもやっとポイントなのだが、Kasabianの曲はトムが書いている訳ではない。基本的にすべての作詞作曲をギター(現ボーカル)のサージが主導している。どう?もやっとしませんか?日本のバンドで例えたら、King Gnuをやめさせられた井口がソロライブで白日を歌っているみたいなかんじ。もやっとする!

 

  これに対して何も思わない人の方が多いのだろうか。ぼくのもやっとポイント2つ目なのだが、トムがKasabianの曲を歌っていることに対して文句を言っている人間がいない。いなすぎる。他に2つ、Kasabianの曲をトムがライブで歌っている動画を見たが、そこのコメ欄も絶賛の嵐だった。まじでひとつも批判コメがない。もやっとします!そんなことある?オタク!それでいいのか!?

 

  そもそもぼくは前からちょっとキレていた。Kasabianがトム脱退後に出した新曲がすごくよくて、ぼくはだいすきなのだが、それに対するファンの反応が、「トムの声が恋しいなあ」「トムの声で聴きたいなあ」なの。まじふざけるなと。Kasabianのメンバーとトムは双方合意で袂を分かって、これからお互いに自分の道を、前を向いてやって行くことになったんでしょ。同じタイミングぐらいでトム自身が出した新曲もそういう決意の曲だった。それなのに応援しなきゃいけないお前らがなーに後ろばっか見てんだと思っていたんだよ。思っていたら!今日!トムが猛烈に後ろ向きに走っている映像を見つけてしまったので!もっと怒っています!

 

  正直トムの歌うKasabianの曲はやっぱりかっこいい。トム脱退後のKasabianの評価は圧倒的に悪くなったというものが多い。それくらいトムのフロントマンとしての才能は圧倒的なのだろう。だからこそここで腐らず成功して欲しいという気持ちなのだが、Kasabianの曲やるのはちげえだろとぼくは思う。どれだけ音楽としてかっこよくても、ロックンローラーが進むべき道としてまちがっているから、ださいよ。どうにかして欲しいです。ぼくはKasabianをすきになって日が浅いから、ずっとすきだったファンの気持ちはわからないけど、あなたたちの応援の方法もまちがっていると思います。いまのKasabianと、いまのKasabianを応援しているひとたちがすきです。

Kasabian - ALYGATYR (Later with Jools Holland) - YouTube